ダイヤモンドのリスクについて
ダイヤモンドを投資資産として考えた時、いわゆる「リスク」はどうなっているのでしょうか。金融商品と同じように項目ごとに検討してみますと、
流動性リスク:△
価格変動リスク:△
為替リスク:◯
信用リスク:×
金利リスク:×
流動性リスクとは「売りたいときに売れるかどうか」というものです。先日テレビでも放送されていたように中古市場が活況となってきているため流動性は高まってきております。しかし、為替や株式ほどの取引参加者がいるわけではないため注意が必要です。グレードによって取引量が異なることから不動産などと近いものがあるでしょう。
価格変動リスクは「将来値下がりをするかどうか」というものです。相場ものであるダイヤモンドも当然値下がりの可能性があります。ただし、ダイヤモンドの場合、供給がコントロールされていることやインド・中国による需要の増大から比較的安定的と予想されています。
為替リスクは為替相場の影響をうけるかどうかですが、ダイヤモンドは基本的にドル決済のためドル円の価格によって相場は変わります。しかし、外貨預金やFXなどと異なるところは、仮にドルが暴落してもダイヤモンドの価値が暴落するわけではないということです。ドルによる決済ができなくなったときには別の通貨による決済によりダイヤモンドの価値は維持されるでしょう。
信用リスクとは取引相手の問題で資産の回収ができなくなり、資産価値がなくなってしまうことです。株式や債券であればそれを発行した会社であり、FXなどでは取引口座を開設した取引業者になります。ダイヤモンドは鉱物であり有価証券や債権ではありませんので信用リスクというものはありません。ただし、砕いたり燃やしたりすれば資産価値がなくなるということもありうるので、ご注意ください。
金利リスクとは受け取り金利のある商品で金利が減ってしまうリスクです。一般的な金融商品とは異なりダイヤモンドに受け取り金利はありません。商品先物や金融先物と同じように資産としてはキャピタルゲインしか期待できないものです。しかし、ダイヤモンドが先物取引と違うのは保有することによる効用があることです。要するに「輝き」がダイヤモンドにとっての金利なのです。
【ダイヤモンド相場表】 [0.3カラット、0.4カラット、0.5カラット、0.6カラット、0.7カラット、0.8カラット、0.9カラット、1.0カラット]
【為替】
USDJPY = 103.13 (三菱東京UFJ銀行 TTS 10:00現在)
[http://www.bk.mufg.jp/gdocs/kinri/list_j/kinri/kawase.html]
【Israel Diamond Industry】
IDEX Online Index = 136.00
[http://www.israelidiamond.co.il/english/index.aspx]
【祝祭日/イベント】
● 8/12(火) 王妃誕生日(タイ)
● 8/15(金) 独立記念日(インド・韓国)、聖母の被昇天の日(ベルギー・ドイツ・イタリア・フランス)
● 8/18(月) クリシュナ生誕日(インド)
● 8/25(月) 夏の休日(イギリス)
● 8/29(金) ガネーシャ祭(インド)
◯ 8/18(月)~8/22(金):デビアス・サイト
◯ 8/26(火)~8/28(木):ジュエリーフェア(日本)