ダイヤモンドを高く売る方法

皆さんこんにちは、ダイヤモンドブースです。

最近はすこし下火になった感じがありますが、一時期ダイヤモンドの買取が活況という話をニュースやら情報番組でしばしば目にしました。日本にはバブルの頃に出回ったダイヤモンドが豊富に眠っており、それがインド人やユダヤ人のバイヤーには人気であるという内容です。

かくいう弊社にも某テレビ局からダイヤモンドの価格データについて問合せがあったり、放送後には爆発的なアクセスがあったりと多少なりとも影響を受けております。

最近は下火になったとはいえ、「ダイヤモンド 買取」でググルといまだに多くのリスティング広告があり、買取業界の活況ぶりがうかがい知れるというものです。

そこで、ダイヤモンドを高く売りたい多くの方にダイヤモンドを高く売るための方法を改めてご教示したいと思います。

それでは下の図を御覧ください。ざっくりとダイヤモンドの動きとそれに伴う価格の上昇を表したものです。

(価格)

↑  一般消費者(海外)

↑  一般消費者(日本)

↑  小売店
↑~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
↑  ディーラー   ↕ このあたりがいわゆるマーケット価格
↑~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
↑  買取会社

↑  ダイヤモンドを売りたい方

通常ダイヤモンドを売りたい方は、買取業者や質屋さんに買い取ってもらいます。買取業者さんは業者向けのオークションなどでディーラーに売却をします。ディーラーは国内外の小売店に販売し、国内外の小売店は国内外の一般消費者に販売するというものです。

では、高く得る方法を順番に見てまいりましょう。

1.海外の一般消費者に売る

関税や消費税等の違いによって、日本よりもダイヤモンドが高い国があります。例えば、中国では付加価値税などによって20%ほども余分に価格が高くなります。また、経済状況によって需要が高く、結果としてダイヤモンドの価格自体が上昇している場合もあります。

こういう方々には最も高くダイヤモンドを買っていただけるでしょう。彼らにとっては、一般消費者(日本)から買ったとしても国内の小売業者から買うよりも安いわけです。お互いに経済合理性のある取引が望めます。

問題は、そういった海外の買い手を見つけるのは個人では難しいということです。言葉の問題や告知の手間があり、仮にそれをクリアしたとしても物流や決済の問題があります。最終的には「信用」の問題が大きくのしかかってくるでしょう。

2.国内の一般消費者に売る

国外の一般消費者に売ることに比べたら、日本の一般消費者に売ることは比較的容易です。ダイヤモンド業者や買取屋さんなども使っていると言われている「ヤフオク」で売ることが一番高く売る方法の一つです。他にも、楽天オークションやモバオク、最近はLINEモールやメルカリなども選択肢としてあると思います。要するに「一般消費者」に売ることができれば良いのです。

問題点としては、価格設定や商品説明が素人では難しいという点です。高額商品ですので買い手は商品価格の妥当性を要求してくるでしょう。「おばあちゃんからもらったもので、おばあちゃんは200万円と言っていました」という説明だけでは、200万円で売れることはないでしょう。少なくとも国際的に信頼性の高い鑑定書がついていて、その鑑定内容から現在の国際相場を提示する必要があると思います。

なお、写真を載せて「ノークレーム・ノーリターン」という方法もありますが、その場合リスクを嫌う業者の積極的な参加は期待できません。

3.小売店に売る

残念ですが小売店にはまず売れません。ジュエリーの小売店は業界用語で「折り返し」と呼ばれる価格設定で、原価の倍くらいで売っています。また、銀座のブランド店では3倍や4倍にもなっております。

ジュエリーショップで売っているダイヤモンドは「資産性のあるダイヤモンド製品」というよりは「宝飾機能のあるジュエリー」です。小売店がジュエリーを買うとすればそれは原価まで下げることになり、そのようなことをオープンに出来るはずもないことから、小売店が買取をすることはないのです。

仮に買い取ってくれるとしても「半値八掛け二割引」ではないでしょうか。

4.ディーラーに売る

業者向けオークションで国内外のダイヤモンドディーラーに売るというものです。これは中古車オークションなどでもすでに用いられている方法です。国内のマーケット価格はこういった業者向けオークションによって形成されますが、そこで買取をしてもらうことは合理性があります。また、業者が参加することで成約の確率も高まりますし、個人間取引のような不便さがありません。

問題は、このようなサービスを提供している業者が少ないことです。それは中古市場のマーケットサイズが小さいことと、ひいては宝飾品市場がまだ小さいという理由によります。ダイヤモンドの中古市場は推定で50億円くらいですが、中古ダイヤモンドの平均価格は10万円ほどです。

一方、例えば中古自動車のマーケットを見てみますと、マーケットサイズが3.7兆円あり、中古車平均価格は約105万円です。大きいですね。これであればオークション代行会社が手数料「5万円」や「落札価格の5%」としても商売としてやっていけるのだと思います。

[中古車流通市場に関する調査結果 2015 - 矢野経済研究所2015年6月9日]
http://www.yano.co.jp/press/pdf/1395.pdf

5.買取会社に売る

もっとも気軽で最も簡単なのが買取会社に売ることです。駅前でも良いですし、御徒町でも良いですし、銀座でもよいので、お手にもってお店に入るだけです。

買取業者にもいろいろありますが、オススメは中古品を自社で小売販売をしているところです。小売販売をしているところは比較的査定も甘く、多少高く買い取る余裕があります。

一方、買取専門で買い取ったものを転売しているだけの業者は極力リスクを避けるために、グレード判定を辛めにします。カラーがDだと思ったら、FとかGと言い、クラリティがVVS1だったらVS1とかVS2と検討づけるのです。

専門業者が連なる御徒町よりも、華やかさが売りの銀座界隈のほうが高く買取ってくれるようです。

いずれにせよご留意いただきたいのは、そもそもグレードの判定は業者ごとに異なるということです。また買取会社さんごとに査定の方法が違うので、同じグレード判定であっても価格評価が異なることも覚えておいてください。