【ダイヤモンド相場】SIクラスは値上がり、VSクラスがむしろ得!?【週間レポート】
【ダイヤモンドブース - Diamond Bourse -】
今週のダイヤモンド相場の見どころは、先週金曜日のラパポート価格の変更とそれによる指標の上昇が相場にどのような影響を与えるか、というものでした。結論はほぼ全面的な価格の上昇です。下のグラフと表はグレードを概観したものですが、E IF、F VVS1クラス以外は全て上がっております。
特に、I SI1クラスは1週間ずっと上がりっぱなしです。ここで10/7からの長いスパンで見てみるとその上昇が非常によく分かりますね。
I SI1クラスの上昇が際立っていますね。そこで、まずはクラリティSI1にフォーカスしてみたグラフがこちらです。 ほぼ全てのカラーで持続的に上昇しています。(前回と同じくJカラーは置いてきぼり。。。)では、一つ下グレードであるSI2ではどうでしょうか。 同じくほぼ全てのカラーで持続的に上昇しています。では、一つグレードを上げてVS2ではどうでしょうか。 お!分かれましたね。カラーHを境目にハイグレードなものは上昇から下落に、Iカラーは上昇基調のままです。クラリティVS2のカラーHをボーダーとして下のクラリティでは価格が上昇、上のクラリティでは価格が抑えられているという結果です。それでは次に、カラーに注目してみましょう。カラーIのグラフがこちらです。
IFとVVS2はフラットですが、それ以外ではほぼ直線的な上昇基調です。カラーHはどうでしょうか。 VVS1が妙な動きをしておりますが、全体的にはイーブンでSI1、SI2が微増。 最後にカラーGをみてみると、やはりSIクラスは上昇で中間VSクラスが下降気味というところです。全体を通して考えてみますと、5万円より少し上のグレードは若干下落している一方で、4万円台のグレードは上昇しカラーH VS2あたりを中心に密集してきているという現状です。
こういう状況ではクラリティSIクラスが単純に安い、お手頃価格とは言えないと思います。むしろ、元々5万円近辺であった、GおよびHカラーのVSクラスが狙い目かもしれません。
今後は、この密集が続くのか、更に進むのか、はたまた密集が解かれて価格が広がってゆくのか、面白いところですね。
※ ダイヤモンド取引所価格指数は世界中のダイヤモンド市場から30,000個以上のダイヤモンドデータを取得しカラット、カラー、クラリティごとに平均を算出したものです。日本で唯一、ダイヤモンドブースだけがダイヤモンドの市場相場を公開しています。