NDT社 10.07カラットのブルーダイヤモンドを合成

[Photo:the diamond loupe Websitee]

[http://www.thediamondloupe.com/articles/2016-09-13/russias-ndt-creates-record-breaking-synthetic-1007-ct-blue-diamond] 

【ダイヤモンドニュース　ピックアップ】

JCK Onlineの伝えるところによると、2015年に5.03カラットのブルーダイヤモンドを合成したNew Diamond Technology (NDT)社は、更にビッグな10.07カラットのブルーダイヤモンドの合成に成功したそうです。

NDT社 10.07カラットのブルーダイヤモンドを合成
[http://www.jckonline.com/2016/09/12/ndt-produces-record-breaking-synthetic-1007-carat-blue]

IGIの鑑定内容
[http://www.igiworldwide.com/verify.php?r=%20LG_M3B66911]

動画
[https://youtu.be/gzHZJhTLLvU]

5.03のブルーダイヤモンドは今年のバーゼルショーで紹介され、HPHT（高圧高温）製法でここまでのサイズが作れるのかと度肝を抜きました。

詳細については主要な鑑定機関の一つであるIGIの香港ラボで2015年に鑑定され、またGIAによっても今年の2月に分析内容をレポートされています。

[http://www.gia.edu/gems-gemology/spring-2016-labnotes-largest-blue-hpht-synthetic-diamond]

NDT社の代表であるTamazi Khikhinashvili氏によると、5.03カラットのブルーダイヤは25万ドルで小売会社に売却されたもようです。

ブルーダイヤモンドといえば、Petra社のカリナン鉱山から発掘された「Blue moon」が有名ですが、12.03カラットで43.6百万ドルの天然ダイヤと比べて、今回の合成ブルーダイヤの価格が高いのか安いのか難しいところです。

Khikhinashvili氏は当該記事の中で、「天然のブルーダイヤモンドを買う人は投資目的であるため身に着けない。このダイヤであれば身に着けられる。」と述べています。

また、氏は5.03カラットのダイヤがニュースとなった際、合成ダイヤモンドのニーズは今後増えると予想し、市場において正当な地位を占めたいと訴えていました。

[http://www.prnewswire.com/news-releases/new-diamond-technology-ndt-to-unveil-worldss-largest-and-rarest-lab-grown-blue-stone-at-baselworld-at-1200-noon-cet-300236905.html]

「天然であるべきか、合成でも良いのか」という問題は、いままで天然と合成に差があり天然に技術的経済的な優位性があったことで基本的なスタンスは変わらずに来ました。

しかし技術の進歩により合成ダイヤモンドが品質や値段で上回る場合、果たして既存の評価や業界のスタンスがマーケットに受け入れられ続けるのか、熟慮が必要なところです。

イノベーションのジレンマはもうそこまで来ています。

【ダイヤモンドニュース　ヘッドライン】

Alrosa 136.24カラットの原石を「Anatoly Rakhlin」と名付ける
[http://www.rough-polished.com/en/news/104223.html]

Tiffany & Co. 新CFOにMark Erceg氏が就任
[http://investor.tiffany.com/common/download/download.cfm?CompanyID=TIF&FileID=907927&FileKey=3ADD3C8E-032F-4C32-9500-5E96F6F75617&FileName=TIF_News_2016_9_13_General.pdf]

Rockwell Diamonds 新CEOにTjaart Willemse氏が就任
[http://www.rockwelldiamonds.com/rockwell-announces-board-and-management-changes/]

【ダイヤモンド相場表】